薬で改善!ニキビ跡対策を紹介

なかなか治らないニキビ跡は、薬で改善できるのをご存知でしょうか?
市販で買える薬の種類やクリニックで処方してもらえる薬を紹介します。

ニキビ跡対策7

肌に炎症が起きたり、傷がついたりなどして引き起こされる、ニキビ跡。同じ箇所にニキビができると次第にダメージが深くなり皮膚深部の組織を壊してしまうため、ニキビが治っても跡が残ってしまうのです。そんなニキビ跡は、薬を使用することで目立たなくできるのをご存知ですか?ニキビ跡の薬はドラッグストアで買えるものからクリニックに行かなければ手に入らないものまで、数多くの種類があります。しかし、薬を使用して改善できるのは「赤みのあるタイプ」と「色素沈着しているタイプ」のみです。

女性のイラスト

クレーターやケロイドのようになったニキビ跡は組織自体がヘコんでしまっているので、薬で改善することはできません。ひどいニキビ跡は専門的な治療を必要としているので、クリニックでの治療が必要です。軽度のニキビ跡なら、市販の薬で改善できる可能性は十分にあります。どんな薬があるのかチェックしてみましょう。

皮膚科やクリニックが行う、薬を用いたニキビ跡治療については、以下のページで詳しく説明していますので、市販薬で改善が難しいという方は参考にしてみてくださいね、

薬を用いたニキビ跡治療(クリニック編)

ニキビ跡のタイプ毎に治す

ニキビ跡は「赤みのあるタイプ」や「色素沈着するタイプ」、「デコボコができるタイプ」の3種類。ここでは、タイプ毎のニキビ跡の治し方をご紹介します。

赤みのあるタイプ

赤みのあるニキビ跡は、ニキビは治ったけれど、ニキビが炎症を起こしたときの赤みが残ってしまった状態。表面がぐじゅぐじゅしておらず、症状そのものは軽く見えるのが特徴です。そのため、ニキビが治ったように錯覚しがちなのがこのタイプのやっかいなところ。実は赤みのあるニキビ跡は放置しておくと炎症が進み、どんどん悪化してしまいます。肌の内部にまでダメージが進むため、早めの対処が必要です。

赤みのあるニキビ跡を早く治すにはビタミンCを良く摂ることが大切。ビタミンCを摂ることで皮膚の新陳代謝である肌のターンオーバーを促すことができるのです。また、イオン導入の美顔器を使用するのも良いでしょう。ビタミンCを効率的に肌の奥に届けることができますよ。

色素沈着するタイプ

色素沈着したニキビ跡は、赤みのあるニキビ跡が悪化し、変色してまだらにシミができてしまった状態。赤みのあるニキビ後と比べて色が濃いため、ファンデーションや化粧で隠すのが難しいのが特徴です。色素沈着したニキビ跡には段階があり、赤身のあるニキビ跡から徐々に紫色に、そこから茶色のシミへと順を追って変色します。

紫色のニキビ跡は、肌の一番表側の表皮が炎症を起こしている状態。赤みのあるニキビ跡と同様、肌のターンオーバーを促すためにビタミンCを摂るのが有効です。また、ビタミンC誘導体の化粧水を使うのも良いでしょう。

茶色のニキビ跡には、美白効果のある化粧水や美容液がおすすめ。茶色になっている原因がシミやそばかすと同じメラニン色素であるため、シミやそばかすに有効な成分を含む化粧水や美容液を使用すると効果的です。ただ、シミの色が茶色くなってしまうと色素沈着がかなり進んでいるため、シミやアザのように消すのに時間がかかってしまいます。そのため、なるべく早めに対処することが大切です。また、日焼けやシミと同じように、ニキビ跡にとってもメラニンは大敵。肌に色素が定着しないように、紫外線対策も同時に行うようにしましょう。

デコボコができるタイプ

デコボコのあるニキビ跡は、最も悪化してしまった状態。赤みのあるタイプや色素沈着するタイプと異なり、肌の表面がデコボコしているので、ファンデーションや化粧で隠すのが大変です。肌の内側にダメージを受けている状態ですので、治すのは簡単ではありませんが、しっかりと取り組めば治癒も不可能ではありません。

デコボコのあるニキビ跡には、肌の表面をピーリングではがし、新しい皮膚組織をつくってデコボコをなくすと良いでしょう。また、同時に赤みのあるタイプや色素沈着するタイプで紹介した方法が有効。肌のターンオーバーが促進され、新しい皮膚組織をつくりやすい肌環境を整えることができます。

ニキビ跡の市販薬の選び方

市販薬には身体の内側からニキビ跡をサポートする「飲み薬」と、身体の外側からニキビ跡の改善をしてくれる「塗り薬」の2種類があります。

市販の飲み薬

ニキビ跡の改善が期待できるのは、シミ・そばかすに効果のある薬です。なかでも、ビタミンCとL-システインを配合している薬がおすすめ。この2つの成分には「メラニン色素の発生を抑える」「肌の新陳代謝を高める」「シミ・色素沈着を無色化する」などの効果があります。

市販の塗り薬

皮膚の新陳代謝を高めてくれる、「ビタミンE」が配合されているクリームを選びましょう。

医薬部外品であれば、メラニンの発生を抑制するうえ色素沈着の還元作用を持つ「ビタミンC誘導体」が配合されているクリームもおすすめです。

漢方

思春期以降の尋常性ざ瘡(ニキビ跡)には漢方による効能も認められるそうです。

「思春期後座瘡(肝鬱証)の女性患者60例(年齢25~41歳、持続性座瘡33例、後発性座瘡27例)を対象に加味逍遙散(煎剤)単独投与による治療を行った。観察期間は8~12週間で生薬から煎じて濃縮したエキスを1日2回(500mL/週)内服した。また座瘡に伴う婦人科系疾患は58例に月経前症候群(月経前緊張症)、25例に便秘がみられたほか、月経不順(36例)、月経痛(6例)、子宮筋腫(1例)、不妊症(3例)、慢性骨盤膣炎(3例)、多嚢胞性卵巣症候群(9例)であった。加味逍遙散は女性の思春期後座瘡(肝鬱証)に対し高い有効率を示し、また随伴する月経前症候群や便秘に対しても有効であった(表3、治療例)。」

出典:第109回日本皮膚科学会総会セミナー演題「女性の尋常性座瘡における加味逍遙散の臨床効果」から
http://www.kampoyubi.jp/cm/zasou/pdf/GR-049.pdf

中医においては、ざ瘡(ニキビ跡)には肝鬱証と熱毒証の2タイプがあり、肝鬱証に対しては漢方の加味逍遙散が有効だったことが確認できたそうです。

治癒期間にこだわりがなく、自分のニキビ跡が漢方薬で治るタイプのものなら、内服薬による治療を実施することを視野に入れてもいいかもしれません。

ニキビ跡の治療に有効な処方薬

ニキビ跡の治療は処方薬でも行えます。処方薬とは、医師の処方に従い提供される医療用医薬品です。一般的に、医師の診察のもと適切な薬を使用できる点、市販薬より効果を期待できる薬を利用できるなどの点がメリットといわれています。ニキビ跡の治療では、どのような処方薬を利用できるのでしょうか。

トラニラスト内服薬

ニキビ跡の治療に用いられる薬の一つがトラニラスト内服薬です。主成分としてトラニラストを含む内服薬で、リザベンカプセルなどの名称で知られています。この薬には、抗アレルギー作用・抗炎症作用、線維芽細胞のコラーゲン合成を抑制する作用などを期待できます。

以上の働きから分かる通り、肥厚性瘢痕あるいはケロイドと呼ばれる状態になったニキビ跡の治療に用いられることがあります。つまり、かたく盛り上がったようなニキビ跡の治療に用いられています。日本皮膚科学会ガイドライン「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」では、トラニラスト内服を行ってもよいが

十分な根拠がないので(現時点では)推奨しない(有効のエビデンスがない,あるいは無効であるエビデンスがある).(C2)

出典: 日本皮膚科学会:(PDF)日本皮膚科学会ガイドライン「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」[pdf]

と評価されています。劇的な効果は期待しづらいといえるかもしれません。

内服抗菌薬

炎症を起こしているニキビや炎症を伴う嚢腫ができたニキビなどの治療では、内服抗菌薬が用いられています。同ガイドラインによると、炎症を起こしているニキビに対しては「行うよう強く推奨する(A)」ないし「行うよう推奨する(A*)」、「行うよう推奨する(B)」「選択肢の一つとして推奨する(C1)」と評価されています。推奨度Aに分類されているのはドキシサイクリン内服、推奨度A*に分類されているのはミノサイクリン内服です。炎症を伴う嚢腫ができたニキビに対しては「選択肢の一つとして推奨する(C1)」と評価されています。いずれもニキビ跡の治療に対する評価ではありませんが、赤みや色素沈着を考えると抑えておきたいといえるでしょう。

市販薬でニキビ跡は治る?

トラニラスト内服の評価をみれば分かる通り、ニキビ跡の治療はそれほど簡単ではありません。ここで気になるのが市販薬の働きです。どのように評価できるのでしょうか。

日本皮膚科学会ガイドライン「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」で市販薬は評価されていないので、ニキビ跡の治療に用いられていることが多いビタミン薬の評価を調べます。同ガイドラインでビタミン薬内服は推奨度C2と評価されています。トラニスト内服と同じであれば悪くないと考えてしまいますが、この推奨度は痤瘡に対してものです。ニキビ跡(瘢痕)に関しては評価されていません。

以上を見る限り、一般的にニキビ跡に良いといわれている市販薬を利用しても、ニキビ跡を劇的に改善することは難しいと考えられます。市販薬と処方薬を比べると処方薬の方が作用は強いとされているので、有効な処方薬がない以上、市販薬で対処することは難しいといえるでしょう。ニキビ跡を治したい方は、クリニックなどで相談することが重要です。

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