ケロイド状のニキビ跡を治す効果的な治療リスト

炎症が悪化することがケロイドの原因。
一度できるとなかなか治らないニキビ跡の原因と、有効な治療法を探ってみました。

ニキビ跡のタイプ4
ケロイド

ニキビ跡がケロイド状になって残ってしまうことがあります。これは、ニキビの炎症がひどくなり、毛穴の組織が破壊されてコラーゲン組織が折り重なって凸状になった状態です。

普通はケロイド状になるほど悪化することはあまりありませんが、慢性的なニキビが続いていたり、同じ場所に何度も再発を繰り返したり、アトピーなどのほかの皮膚疾患を併発していると、重症化してしまい、ケロイドになることもあります。

肌を気にする女性の画像

ニキビは早い時期に正しく対処すれば、悪化することはありません。フェイスラインにニキビができてしまったら特に注意して、すぐに対処しましょう。

ケロイドタイプのニキビ跡とは

ケロイドタイプのニキビ跡の写真と解説図

ケロイドとは、傷跡が赤く盛り上がった状態のこと。小さなケロイドだと、「ニキビができている」「炎症が起こっている」と思う方が多いでしょうが、実際には「ニキビ跡」のひとつになります。強い炎症を繰り返した末にできますがニキビからケロイドの状態に至ることは少なく、アレルギー体質の方にできやすいニキビ跡です。見た目を損なうだけでなく、痛みやかゆみを伴うことも。自然治癒できるケロイドがほとんどですが、1cm程度の大きいものだと治るまでに10年以上かかる場合があります。

ニキビがケロイドになるまで

ニキビが同じ場所で繰り返し発生すると、毛穴が塞がれて皮膚組織がダメージを受けます。

この時、真皮層はダメージを修復しようとして白血球やマクロファージを大量に送り込みます。この過程で肌が過剰に修復されてしまいます。

肌を修復しすぎた結果、コラーゲンが生成され塊状となり、ケロイドとして残ってしまいます。

  • ニキビがケロイドになるまで_1.正常な肌
  • ニキビがケロイドになるまで_2.ニキビ肌
  • ニキビがケロイドになるまで_3.真皮を過剰に修復
  • ニキビがケロイドになるまで_4.ケロイド

ケロイドにも種類があるの?

ニキビが原因によるケロイドには、真正のケロイドと肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)のケロイドの2種類あります。それぞれ異なるものですが症状が重なる部分もあり、線引きが専門家の間でも揺れています。主に「傷が広がっていくか」「自然に治っていくか」という点で見分けることが多いです。見た目や痛み、治り方に違いがある両者の特徴や、ケロイドに似た症状をまとめました。

真正のケロイド

真正のケロイドとは、自然治癒が難しくゆるやかに進行していくケロイドのこと。
周囲の肌を巻き込みながらニキビ跡部分がぷっくりと膨らみ、赤い水ぶくれのような見た目になるため、ケロイドになっている部分と通常の皮膚と色や見た目の差が大きいです。

本来のニキビ跡部分よりもどんどん大きくなるのが特徴。速度には個人差があり、急激に変わる人や数年かけてじわじわ…という人など、さまざまです。患部に軽く触れたり押したりした程度では痛みを感じませんが、でっぱった部分の側面をつまむと痛みを感じます。強いかゆみを伴うため出血するまで掻きむしってしまう方も多く、傷を悪化させることも。
ニキビ跡の炎症が悪化することで真正のケロイドに繋がるケースがありますが、ケロイドの中でも珍しいケースです。しかし発症には遺伝的な要素が大きいと言われており、家族や親族などにケロイドができやすい体質の人がいる場合は、発症リスクが高くなります。

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)

ケロイドの多くは、ミミズ腫れのような見た目をした肥厚性瘢痕です。
強い炎症が何度も行った際に生じることが多い症状。傷になった後、正常な状態に戻ろうと再生した時に組織が過剰に生成されたことが原因で、肌が盛り上がって起こります。進行性がないので、ケロイド部分の大きさは変化しません。痛みはありませんが、幹部が固くなるのが特徴。真正ケロイドのようにかゆみを伴うことはありません。
数カ月あるいは数年かけて自然に治っていくことの多い肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)ですが、必ずしも完全に元の状態に戻るわけではなく、軽度な皮膚の盛り上がりやかゆみが残る場合も。なかなか肥厚性瘢痕が治らない、あるいは範囲が広がっていく場合は、真正ケロイドである可能性も考えられます。
傷ができても時間をかけて肌が元通りになるのは、皮膚と傷をつなぐ線維組織が生成されるため。接着剤のような働きを持つ線維組織は、ボンドを塗りすぎると接着部からはみ出すのと同様に過剰に生成されると皮膚からはみ出すことがあります。このはみ出した部分が肥厚性瘢痕です。1cm程度であれば10~15年程度で目立たなくなり、メイクでカバーできるようになることがほとんど。
遺伝性はないとされていますが、高血圧症の方は健康な人に比べて肥厚性瘢痕ができやすいので注意しましょう。

ケロイドかと思いきや!?ただのしこりである可能性も

ケロイドは不要なコラーゲンの塊であり、ニキビが治った(肌が修復された)ことを表すものですが、火傷や切り傷などによって発生するものもあります。傷ついた肌を修復しようとした結果としてケロイドがつくられます。必ずしもニキビだけがケロイドを起こすわけではないため、ニキビ用の治療薬が効かないケースもあります。皮膚科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

ケロイド状ニキビ跡の原因は?

傷が治る時に線維組織が過剰に生成されることで発症するケロイドは、何らかの理由で肌に損傷や炎症反応が起こったときに発生します。主な原因として挙げられるのがケガや手術、ニキビをはじめとした化膿性皮膚疾患。強い炎症を何度も繰り返すニキビの場合、跡になった部分が時間の経過と共にケロイドに変化する場合があります。体質によっては、虫刺さされが原因になることも。はっきりとした原因はまだ明らかになっていませんが、遺伝やサプリメントの過剰摂取など、さまざまな原因が考えられています。

遺伝やアレルギー体質

ケロイドの原因として代表的なのは遺伝やアレルギー体質といった個人的な要因。正常な肌であればニキビの炎症で受けたダメージに対して免疫機能が適切に反応するため、傷の修復に関わるサイトカインやコラーゲンの生成に問題は起こりにくいものです。しかしアレルギー体質の人の中には免疫機能が過剰に働き、コラーゲンが必要以上に生成されることでケロイドを作ってしまうことがあります。

人種

人種によってケロイドのできやすさは変わります。白人の方にはできにくく、反対に黒人の方はケロイドになりやすいようです。黄色人種である日本人はその中間。
また同じ人種であっても皮膚の色素量によって発生しやすさは異なることがわかります。

免疫機能を活発化させる成分

ケロイドができやすい体質の場合、免疫機能を活発にする働きやコラーゲンの生成を促すビタミンCや亜鉛の過剰摂取がケロイドの原因になる可能性も。アレルギー体質の方は、ビタミンCや亜鉛の摂取量や頻度に注意が必要です。

できやすい時期

ケロイドは免疫機能やコラーゲンを作る働きが高くなる思春期から発生。ニキビ自体が思春期によくできるものなので、必然的にケロイドができやすくなります。真性ケロイドの場合は30歳未満の方が発症するケースが多いですが、肥厚性瘢痕の場合は年齢に関係なく全ての年代で発症。
また内分泌ホルモンの関係性も指摘されており、妊娠中もケロイドができやすいようです。

できやすい部位

ニキビはおでこや鼻といった皮脂の多い場所にできやすいですが、ケロイドが出来やすいのは皮脂量が多い場所ではなく毛穴の小さいフェイスラインです。毛穴が小さい場合、ニキビが悪化した時に組織がつぶれやすくなるため肌へのダメージ大!そのため、強い炎症をもとに発症するケロイドができやすくなります。
皮膚が引っ張られるところにできやすいため、顔の他には上腕や胸部、肩甲骨なども発症しやすいです。

ケロイドになりやすい傷

刃物や紙で切ってしまった傷よりも、炎症や化膿が治った傷跡は傷が再生する間にもダメージを受けるため過剰にコラーゲンが生成されて、ケロイドになりやすいです。そのため、強い炎症を何度も繰り返したニキビ跡はケロイドになることがあります。

ケロイド状のニキビ跡を増やさないためにできること

ケロイド状のニキビ跡は、一度できたら消すのは不可能に近いと言われます。そのため、できにくい体質を作ることが何よりの予防です。ニキビを悪化させない、ニキビ跡を防ぐためにも、生活習慣を改善し、健康的な生活を送ることを心掛けましょう。

食生活を見直す

お肌を健康に保つためには、タンパク質、亜鉛、ビタミン類などのミネラルを十分に摂取することが大切です。また、細胞膜の主成分であるオメガ3脂肪酸などの良質な脂質もしっかり摂りましょう。

適度な運動を取り入れる

体に負担をかけすぎない軽い運動は、お肌に良いだけでなく、ストレス解消にもなります。ムリのない範囲で運動をしましょう。

睡眠をしっかりとる

睡眠も大切です。ターンオーバーは、眠りについた直後の3時間が一番活発になるといわれています。これは、成長ホルモンが分泌されるからです。 また、成長ホルモンの分泌を促進するために、就寝の2時間前までに食事をすませたり、寝る前にパソコンやスマートフォンの光を見ないようにすると良いでしょう。

スキンケアを見直す

肌の新陳代謝を促すことは、ケロイドの予防にもつながります。洗顔を毎日行っていないと、毛穴が塞がりやすくなりニキビができやすくなります。

ニキビの炎症がひどくなるとケロイドになってしまうおそれがあるので、肌は常に清潔にしておきましょう。

ファンデーションなどのメイクは一日のうちにきれいに落とし、洗顔料を使って肌の余分な角質や皮脂を洗い流しましょう。毛穴がきれいになったら、しっかりと保湿も行うようにします。

ただしニキビができている場所については、オイルインタイプの美容液やクリームなどは使わず、ニキビ肌専用のローションなどを使いましょう。

飲み薬を使った治療

ケロイドを増やさない、またできかけたばかりのケロイドを大きくしないためには、抗アレルギー剤の服用も効果的です。

下記の治療方法でも紹介していますが、「リザベン」のような飲み薬は肥厚性瘢痕やケロイドの跡を治癒する力があり、炎症やかゆみにも効果が期待できます。

リザベンには即効性がありませんが、根気良く飲み続けることで治療効果が現れてきます。

ステロイドを使った治療

ケロイドは炎症ではありませんが、炎症を抑えるステロイド剤はケロイドにも効果があるため、治療に使われています。

肌につけるステロイド剤には塗り薬のほか、テープや注射などさまざまな治療法がありますが、ケロイドを直接治すためには注射治療がもっとも多く行われています。

ステロイド剤の注射はもっとも即効性があるもので、数日から数週間程度で効果が実感できます。ただし注射時の痛みや肌への負担などのデメリットを避けて通ることはできません。またケロイドの状態が軽い場合、逆効果になる場合もあるとされており、治療は慎重に進めていかなければなりません。

ケロイドタイプのニキビ跡は治りにくい

ニキビ跡の中にはケロイド状のものもあります。ニキビが治った後にできる紅色や茶褐色などの隆起が当てはまります。ケロイド状のニキビ跡は真正のケロイドと肥厚性瘢痕に分かれます。陥没した萎縮性瘢痕(クレータータイプのニキビ跡)とともに代表的なニキビ跡と考えられています。

ニキビ跡には、ケロイド状、クレータータイプのほかにも様々な種類があります。例えば、赤みがあるタイプや色素沈着するタイプなどが知られています。ニキビ跡の治りやすさはタイプにより異なります。それぞれ原因が異なるからです。ケロイドタイプのニキビ跡の原因は、同じ個所に何度もニキビができて炎症と化膿を繰り返し、コラーゲン組織が折り重なり凸状になることなどと考えられています。ケロイド状になったニキビ跡は、様々なタイプがあるニキビ跡の中で最も治りにくいといわれています。

参考:札幌皮膚科クリニック院長根本治:ニキビ治療におけるスキンケアの重要性

ケロイド状のニキビ跡の消し方

顔にケロイド状のニキビ跡ができると消したいと考える方が多いはずです。セルフケアでお手軽に消せればよいですが、ケロイド状のニキビ跡をセルフケアで消すことはほぼ不可能と考えられています。ケロイド状のニキビを治したい方は、医療機関で相談しましょう。

医療機関で受けられる専門的な治療

本人はケロイド状のニキビと考えていたものの、実際はクレータータイプのニキビ跡だったということは意外と少なくありません。ニキビ跡にお悩みの方は、医師の診察を受けてどのようなニキビ跡ができているか正確に把握することが重要です。クレータータイプのニキビ跡も治しにくいニキビ跡のひとつですが、ケロイド状のニキビ跡に比べれば治しやすいとされています。特に、有効といわれている治療法がフラクショナルCO2レーザーなどのレーザー治療です。

参考: 順天堂大学浦安病院皮膚科学教室須賀康:フラクショナルレーザー治療の実際;その基礎と応用について―

ケロイド状のニキビ跡の治療は様々な方法で行われます。具体的には、コラーゲンの合成を抑制するなどの作用を持つトラニラストの内服やステロイドの局所注射などが行われています。日本皮膚科学会が発表している「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」によると、トラニラスト内服の推奨度はC2(行ってもよいが推奨しない)、ステロイド局所注射の推奨度はC1(選択肢の一つとして推奨する)です。トラニラスト内服がC2に分類されている理由は、治療に使用されているものの臨床試験は行われていないからとされています。

参考:日本皮膚科学会:痤瘡治療ガイドライン 2017

以上のほかでは、レーザー照射も有効と考えられています。肥厚性瘢痕に対して、パルス色素レーザー(PDL)のランダム化比較試験で有効性が報告されているほかYAGレーザーの有効性も指摘されています。ステロイド局所注射と併用することや複数のレーザーを組み合わせることなどで治療の効果が高まるという意見もあります。有効な治療法のひとつになる可能性があるので、ケロイド状のニキビ跡にお悩みの方はレーザー治療を行っている医療機関で相談してみてはいかがでしょうか。

参考: 小川令,赤石諭史,百東比古:エビデンスに基づいたケロイド・肥厚性瘢痕における治療指針

症状別効果がいいニキビ跡の治療方法

ケロイド状のニキビ跡は、自分でケアしても治すのはほぼ不可能といわれています。治る見込みの少ないケアを続けるよりも、早めに専門のクリニックで治療を受けることをおすすめします。
ただし、どの場合でも時間と費用はそれなりにかかります。数ヶ月~数年治療にかかることもありますので、そのつもりで根気よく通院しましょう。

レーザー照射

レーザーで患部を小さくした上で、赤みを取り除くために行われます。
ニキビ跡治療に有効なレーザーは数多くありますが、ケロイド状のニキビ跡には、真皮層まで熱エネルギーを届ける「スターラックス1540(xD)」や「CO2レーザー」がおすすめです。

注射

ケロイド部に直接ステロイドを局所注射します。膨らみを抑え、赤みを軽減することができますが、光沢は治りません。

外科手術

ケロイドの中心を切除し、縫い合わせます。

圧迫療法

包帯やスポンジなどで患部を圧迫する方法。盛り上がりを軽減することができます。

塗り薬

ステロイド系の軟膏を使って炎症を抑えたり、ヘパリン類似物質が配合された保湿剤で血行を促進します。

内服薬

炎症後の初期段階で受診した場合、抗アレルギー剤のリザベンが処方されることが多いようです。色みと痛み、かゆみが改善されます。

外科手術

ケロイドの中心を切除し、縫い合わせます。ケロイドは再発する可能性が高い肌トラブルですが、あまりにも目立つものについては外科的手術で改善することが可能です。

手術に際しては医師の技量が結果を左右するため、場合によってはケロイドが悪化したり、治したはずの場所から新たなケロイドが出てきてしまうおそれもあります。そのため、外科手術を選択する際はケロイドの外科治療に通じているクリニックを選ぶことが大切です。

ケロイド状のニキビ跡には専門医の治療がおすすめ

ケロイド状のニキビ跡は、他のニキビ跡とは違い、セルフケアで治すことに限界があります。自宅でケアをしたとしても、何年もの長い期間が必要です。また、ケロイドには種類があるため、ケロイドの種類の判断と治療は、専門医でなければ難しいという現実もあります。セルフケアを行っていても、いつ綺麗になるか分からないのがケロイド状のニキビ跡。症状を改善させるためには、やはり、クリニックで専門の治療を受けることがおすすめです。クリニックの治療でもそれなりの治療期間が必要になりますが、セルフケアよりは早く、確実に改善される可能性が高くなります。ケロイド状のニキビ跡があるなら、クリニックのカウンセリングで相談してみると良いでしょう。

クリニックでのニキビ跡治療で、ケロイドを克服!

小さくケロイドになってしまっている部分があり、すごくコンプレックスだったのでクリニックで治療しました。今は治療後3年が経ちますが、ケロイドが治り赤身も消えて、肌がきれいになっています。温泉などに気にせず入れるのがうれしいです♪

時間はかかりましたがケロイドがきれいになりました

ニキビ跡が盛り上がってケロイドになってしまい、あまりにも目立つので美容皮膚科で治療をしました。炭酸ガスレーザーをケロイドの出ている部分に当てたのですが、皮膚の盛り上がりがなくなって平らになり、キレイな肌に近づきました。まだ多少の赤みが残っていますが、周りの目を気にせずにいられるので大満足です。

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