ニキビ跡の色素沈着をきれいに治す治療法

ニキビができた場所に生じる、黒や茶色の色素沈着。
その原因と有効な治療方法を伝授します。

ニキビ跡のタイプ2
色素沈着

ニキビが治ったあとに、シミのように黒っぽい跡が残ってしまう色素沈着。シミであれば時間が経つと治る種類もありますが、ニキビによって生じた色素沈着はなかなか消えてくれません。しかし、クリニックで治療を受けることで、薄くすることは可能です。ここでは、ニキビ跡が色素沈着を起こす原因や、クリニックで行われる治療などについて詳しく説明していきます。実際に色素沈着を治療した人の口コミも紹介していますので、参考にしてくださいね。

肌を気にする女性の画像

色素沈着タイプのニキビ跡とは

色素沈着タイプのニキビ跡の症例写真と解説図

ニキビの炎症が起こった箇所が、茶色や黒、赤紫などに変色してしまうことを、色素沈着と言います。正式には「炎症後色素沈着」といい、肌が炎症によりメラニンを大量に生成することが原因です。ニキビだけでなく、紫外線や摩擦による刺激でも生じることもあります。虫刺されの炎症や、ケガなどが治った後に生じる皮膚の黒ずみも、色素沈着のひとつです。
この炎症性色素沈着には、慢性のものと一時性のものが存在します。
傷や火傷による色素沈着は一時性で、1ヶ月程度で徐々に消えていくのが特徴です。
一方、ニキビによってできた色素沈着は慢性です。時間が経っても消えにくく、自己ケアではなかなか薄くすることができないという特徴があります。

ニキビが色素沈着になるまで

  • ニキビが色素沈着になるまで_1.正常な肌

    ニキビになる前の正常な毛穴です。色素沈着も炎症も起こしていません。

  • ニキビが色素沈着になるまで_2.ニキビ肌

    ニキビの炎症状態です。ダメージを受けた毛穴周辺の皮膚が傷つきます。

  • ニキビが色素沈着になるまで_3.メラニン色素生成

    ダメージから皮膚を守るため、毛穴の内部で大量のメラニンが生成されます。

  • ニキビが色素沈着になるまで_4.色素沈着がニキビ跡として残る

    生成されたメラニンが皮膚の中に残り、ニキビ跡の色素沈着が生じます。

ニキビ跡が色素沈着を起こす原因

ニキビの色素沈着には、赤黒い色や紫がかった色の色素沈着と、茶色や黒っぽい色素沈着の2種類があります。それぞれ発生の原因を見ていきましょう。

赤や紫がかった色素沈着はヘモグロビンが原因

赤黒い色素沈着や、紫がかった色素沈着は、炎症性のニキビによって生じた赤いニキビ跡が悪化したもの。肌の内側の毛細血管が破裂して、血中の赤い色素「ヘモグロビン」が組織に染み込み、シミとなることが原因です。こうした赤や紫がかった色素沈着は、日頃のスキンケアをしっかり行うことにより、目立たなくすることが可能。しかし、頻繁に刺激を与えたり、ケアを怠ったりすると悪化してしまい、茶色や黒っぽいシミとなることもあるので注意してください。

茶色・黒色の色素沈着はメラニンが原因

茶色・黒色のシミの原因は、メラニン色素です。メラニンは通常、摩擦や紫外線などの刺激を受けた際に、肌を守るために生成されるものですが、ニキビの炎症によっても大量に生成されます。このメラニン色素が皮膚に残ってしまうと、茶色や黒色をした色素沈着になるのです。ターンオーバーによって徐々に体外へ排出されていきますが、ターンオーバーが乱れているとなかなか消えることはありません。

ニキビが炎症を起こす原因

ではなぜニキビは炎症を起こすのでしょうか。その原因はアクネ菌の繁殖にあります。
アクネ菌とは常在菌のひとつで、人間の体に住み着いている細菌。空気が入らず脂肪分が多いところを好むため、皮脂が溜まり角栓に塞がれた毛穴はアクネ菌の格好のすみかなのです。
そして、このアクネ菌は善玉菌と悪玉菌に分けられます。
このうちの悪玉菌が、皮脂をアルコールの一種である「グリセリン」と、脂肪分である「遊離脂肪酸」に分解します。遊離脂肪酸は酸化すると過酸化脂質に変化し、炎症を起こすのです。
ニキビの炎症後、肌はアクネ菌を殺菌するために活性酸素を生産します。このとき生成される活性酸素がアクネ菌と肌を同時に攻撃。肌を守るためにメラノサイトが活性化し、メラニンを大量に生成して茶色・黒の色素沈着になるのです。

色素沈着を起こしたニキビ跡の治療方法

ニキビ跡の色素沈着は、セルフケアではなかなか薄くすることができません。クリニックで適切な治療を受けることをおすすめします。クリニックで受けられる色素沈着の治療としては、次のようなものがあります。

レーザー治療

サイトンレーザー

ニキビ跡の色素沈着をはじめ、赤みや毛穴の開き、くすみなどを総合的に治療できるレーザー機器です。その効果は従来のIPL治療器と比べて5倍ともいわれています。一方で高出力でありながら高い安全性を実現。火傷のリスクや照射中の痛みはほとんありません。コラーゲンを生成し、肌のハリやキメをアップさせるという嬉しい効果も。

QスイッチYAGレーザー

部分的な濃い色素沈着に対しては、1~2回の照射で治療可能です。ただし、肌の深い部分にある色素沈着の場合、もう少し照射回数が必要になることもあります。また、微細な点状のレーザーを顔全体に均一に照射することで、顔全体の色素沈着を少しずつ薄くしていくことも可能です。この場合、月に2回ほどの頻度で10回前後の治療が必要となります。

ジェネシス

ヤグレーザーをより進化させたレーザー治療器です。古くなった皮膚の角質を取り除き、皮膚の浅い部分でコラーゲンの生成を促します。みずみずしい皮膚に生まれ変わらせることで、キメを整えながら色素沈着を薄くしていきます。

光治療

フォトRF

APLと呼ばれる光とRF(高周波)を同時に照射する方法です。 APLは、メラニンやヘモグロビンに反応して、色素を破壊する作用があります。そのため、色素沈着を起こしたニキビ跡に向いています。同時に、高周波を当てることで、皮膚の奥まで熱エネルギーを届け、メラニンの排出とコラーゲンの生成を助けます。3~4週間に1回のペースで5~6回の施術が必要です。

フォトシルクプラス

ヘモグロビン色素とメラニン色素の両方に働きかける光治療器です。色素沈着のほか、赤みのあるニキビ跡の治療にも用いられます。従来のフォトフェイシャルと比べてメラニン色素を分解する力が強く、コラーゲンの生成を促す作用も優れています。

ライムライト

日本人の肌色や肌質に合わせて開発された光治療器です。真皮にまで届く光の力により、色素沈着のもととなっているメラニンの排出を促進。フォトフェイシャルに比べて赤みや痛みが出にくいというメリットがあります。

アキュチップ

他の光治療器では対応できない、比較的色味の薄い色素沈着に対しても反応する光治療器です。照射エリアが狭く、ピンポイントに色素沈着した部分に照射することができます。ニキビ跡のほか、シミやそばかす治療にも用いられます。

ピーリング

ケミカルピーリング

古い角質を、中に沈着した色素ごと、酸性の薬剤で溶かすという治療です。そうすることで、表皮の細胞が活性化し、正常なターンオーバーが促されます。2~4週間に1回のペースで、複数回継続的に治療を行なうことで、色素沈着が徐々に薄くなっていきます。

サリチル酸マクロゴールピーリング

「サリチル酸マクロゴール」という薬剤を用いたケミカルピーリングです。角質を柔らかくして溶解させる作用によって、ニキビ跡の色素沈着を取り除きます。さらに、皮膚の奥深くにたまった皮脂も除去し、ニキビができにくい肌に近づけてくれます。

ラクトピーリング

乳酸を使ったピーリングです。天然成分のため肌への刺激が少ないという特長があります。肌の浅い部分に生じている色素沈着に対して効果的です。セラミドの生成を促すため、保湿効果にも優れています。

クリスタルピーリング

皮膚の表面に酸化アルミニウムの微粒子を高圧で噴射することで、色素沈着を起こしている角質を削る治療です。削る厚さをコントロールできるので、皮膚が薄い場所でも施術可能。 治療は2~4週間に1回のペースで行いますが、効果が現れるまでには、5回以上施術を受ける必要があります。

薬による治療

トレチノイン酸(レチノイン酸)

ニキビ跡の色素沈着はもちろん、シミや肝斑などの治療にも用いられる外用薬。米国では皮膚のアンチエイジング薬としてポピュラーです。古くなった角質を落とし、表皮の細胞分裂を促進することで、沈着した色素を徐々に体外に排出していきます。また、生まれ変わった肌をみずみずしく保つはたらきもあります。

ハイドロキノン

美白剤として用いられる外用薬です。ニキビ跡の色素沈着のもととなる、メラニンの生成を抑制する効果があります。美白効果が高い反面、副作用のリスクも高いため、医師の説明をよく聞き、用法を守って塗布してください。

シナール(ビタミンC)

ビタミンCの強い抗酸化作用により、メラニン色素の破壊・排出を促進します。内服薬のほか、外用のビタミンCクリームとして処方されることも。

その他の治療

イオン導入(ビタミンC)

ビタミンCに微弱な電流を流すことで、皮膚の外側から内側へビタミンCを浸透させる治療法です。メラニンを分解し、排出することで、色素沈着を薄くしていきます。

ニキビ跡の色素沈着治療Q&A

色素沈着とニキビを併発している場合は治療できる?

まだニキビ跡になっていない炎症ニキビを併発している場合は、治療法によっては同時に治療を進めることが可能です。クリニックによっても異なりますので、詳しくは医師に相談してください。ただし、ニキビ跡の治療を優先して進めることはお勧めできません。ニキビが改善されない限り、新しいニキビ跡の出現を止められませんので、ニキビ治療を優先するか、同時に治療を進めることになります。

治療費用はどれくらいかかる?

光治療やレーザー治療の場合、1回の治療で2~3万円ほどかかります。ケミカルピーリングは1万円前後の料金設定が一般的です。色素沈着は目立たなくなるまでに複数回の治療が必要になるため、トータルでは3~5倍かかることを頭に入れておきましょう。ただし、初回の料金が安めに設定されていたり、事前に複数回コースを申し込んでおくことで割引が受けられたりすることもあります。こうしたサービスを賢く利用するのがおすすめです。 薬で治療する場合は、ビタミン剤やハイドロキノンの外用薬が2,000~3,000円程度、トレチノインは価格帯が広く、3,000~6,000円ほどかかります。

治療期間はどれくらい?

ケミカルピーリングや薬を使った治療、顔全体に照射するレーザーや光治療の場合、色素沈着がほとんど目立たない状態になるまで半年~1年ほどかかります。ピンポイントに照射するレーザー治療であれば、治療後数週間で効果が得られる場合もあります。

色素沈着の治療には保険が適用される?

ニキビ跡の色素沈着には、保険は適用されません。そもそもニキビ跡とはニキビが治った後にできるものであり、炎症など健康上の問題がないためです。こうした「見た目を綺麗にする」という治療は美容皮膚科の範囲になります。自由診療のため、保険が適用されないのです。 ただし、例外もあります。炎症ニキビを併発している場合は、ニキビの治療として内服薬や外用薬の処方を保険適用で受けることも。「ニキビ跡」の治療ではありませんが、炎症ニキビがいずれニキビ跡になるのを予防することが可能です。

背中やデコルテにできた色素沈着はどうやって治療するの?

背中やデコルテなど顔以外の色素沈着にも、顔と同様の治療を行います。背中は手が届きにくく、自力でのケアが難しいため、クリニックの手を借りるのが基本です。ケミカルピーリングやレーザー、塗りやすく工夫されたスプレータイプの外用薬などで治療していきます。また、背中ニキビは衣服のこすれや睡眠時の蒸れによって重症化しやすく、ニキビ跡も重度のものが多いのが特徴。そのため、顔の色素沈着と比べて治療回数が多くなる傾向にあります。

クリニックでニキビ跡の色素沈着を治療した方の口コミ

背中の色素沈着にピーリングを受けた結果…

去年の夏頃から背中の上部にニキビができ、色素沈着になってしまいました。セルフケアではなかなか薄くならなかったため、クリニックでピーリング治療を受けることに。色素沈着もそうですが、肌のざらつきも同時に無くなり、本当にニキビ跡治療を受けて良かったな~と思います。

短時間の治療で目に見える効果が!

ニキビ跡の色素沈着が気になり、レーザー治療を受けました。レーザーは少しピリピリ感じましたが、短い時間なのでそれほど気になりません。 化膿しているニキビが数ヶ所あったのですが、皮脂を出してもらうときは少し痛かったです。まだ1回目が終わったところですが、だいぶ色素沈着が薄くなった感じがするので、これからも通いたいと思います♪

色素沈着の悪化を防ぐためにはセルフケアが重要!

ニキビ跡の色素沈着が悪化するのを防ぐためには、メラニンの生成を抑えることが必要不可欠です。次のことに気を付けてセルフケアを行いましょう。日ごろから気を付けていれば、新しい色素沈着を防ぐことができますよ。

紫外線対策

色素沈着の悪化を防ぐには、紫外線対策(UVカット)を徹底することがもっとも大切です。紫外線は夏だけでなく、1年中降り注いでいます。外出するときは、その日の天気や気温に限らず、必ず紫外線対策をしましょう。

美白コスメを使う

一般的には、シミ対策用の美白コスメを使い、お肌にメラニンが残るのを防ぐ方法があります。美白効果のある基礎化粧品は、メラニンの生成を抑える効果があるため、肌に残るメラニンを抑えることができるのです。

ビタミンCを摂る

食事やサプリを利用して、ビタミンCを摂取するのも、色素沈着に効果的です。ビタミンCには、メラニンの生成を抑える働きがあります。さらに、肌のターンオーバーを促してくれるため、メラニンが排出されやすくなるのです。

治療と日常ケアで色素沈着の無い
キレイな肌を目指そう

自然に治るまでには長い時間がかかってしまう、色素沈着。長い期間をかけて、自然に薄くなるのを待っているうちに、また新たなニキビ跡が生じてしまう可能性があります。
早く確実に消したいのであれば、クリニックの治療とセルフケアを並行して行いましょう。できてしまった色素沈着を適切な治療で薄くしながら、セルフケアで悪化を防ぎ、新たなニキビ跡を予防することが大切です。

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