肌のしこりをキレイに治す!ニキビ跡治療ガイド

壊れた真皮を過剰に修復することが原因でおこる、しこりの凹凸。
ニキビ跡の治療法や再発させない方法をまとめました。

ニキビ跡のタイプ5
しこり

ニキビが治った後に、しこりのような跡が残ってしまうことがあります。これは、ニキビの炎症がおさまったあとに、壊れてしまった真皮を修復しようとして起こるもの。クレーターと同じメカニズムでできますが、大きくなるとイボのようになり目立ちます。赤みがあるしこりができることもあり、クレーターより目立つことから気にする方も多いです。しこりの多くは数ヵ月ほどたつと自然に目立たなくなっていきますが、長期間炎症を起こしている方やアレルギー体質の方は残りやすくなります。

肌を気にする女性の画像

ケロイドのようにフェイスラインに現れやすい症状で、背中や下あごにできることも。一度なってしまうと自宅ケアでは治すことが難しいので、専門の治療を行っているクリニックへ行くのがおすすめです。

ニキビ跡のしこりとは?

しこりタイプのニキビ跡の写真

ニキビが治ったあとにできてしまう「しこり」。顎や口周りにできることが多く、治りにくいという特徴があります。なかなか治らないしこりにイラッとする方も多いはず。ここではなぜしこりができてしまうのか説明します。原因や症状もまとめて説明していますので、ニキビ跡のしこりに悩んでいる方はチェックしてみてください。

どうしてしこりができてしまうのか

ポッコリ腫れたしこり。その正体は、皮膚の内部で起こっているニキビの炎症です。毛穴の奥深くで起こっているため、表面からケアしにくくなっています。だからと言って放っておくと、悪化して新たなニキビをつくる原因になりかねないので、早めの対策が必要です。しこりとは何なのか、どうしてできてしまうのかを踏まえて、対策を考えましょう。

しこりの正体は、皮膚の細胞が破壊されて、修復のための細胞が過剰に作られてしまったものです。毛穴の中に皮脂が詰まって、ニキビの原因になるアクネ菌が増殖すると、ニキビの炎症は悪化します。血液中の白血球がアクネ菌を攻撃することで、さらに炎症は悪化し、最終的には毛穴の壁を破壊。壊された毛穴の壁を修復するために、再生機能が過剰に反応しすぎて、細胞を作り過ぎてしまうことが、しこりがあるニキビ跡の原因です。

ニキビができたときのダメージが、皮膚の奥にある真皮や皮下組織まで及んでしまうと、しこりが作られやすくなります。真皮層などにダメージが及びやすいのは、ニキビが長期間治らない場合や、同じ場所に繰り返しできる場合。また、フェイスラインや下あご、背中にできやすいという特徴もあります。

しこりは一種の瘢痕(傷跡)であり、治療の難しいケロイドになる可能性も。そのため、自然に治ることは期待できませんが、放置すると、新たなニキビを作り出す原因にもなります。そのため、しこりができた場合は、早目にクリニックで治療をすることが大切。クリニックでは、レーザー照射やピーリングなどで治療が可能なので、医師に相談して早目に治すようにしましょう。

もうニキビを作らないために

しこりがある部位の近くに新しいニキビが次々にできてしまうと、また新しいしこりができてしまう可能性があります。ニキビができやすい体質ならば、皮膚科などで薬をもらい、できてしまったらすぐに治しましょう。また、体質を改善するなどの努力も必要です。

赤いしこりは触らないように注意

赤いしこりの場合には、潰したりこすったりしないように気をつけましょう。刺激することで赤くなったり、硬くなったりと悪化する恐れがあります。また、汗にも注意。汗をかいたらすぐにタオルなどで優しく拭いましょう。

正しい食生活を心がける

お肌のターンオーバーに必要な食材をしっかりと摂り、バランスよい食事を心掛けましょう。特に、糖質と脂質の摂りすぎには注意しましょう。

ピーリング化粧品の使用を避ける

ニキビを治そうとピーリング化粧品を使う人がいますが、化粧品では真皮まで改善できないので、しこりにはあまり効果がありません。逆に、肌が乾燥してしまい、かゆくなることもあります。

しこりのようになったニキビ跡は治りにくい

ニキビ跡がしこりのようになってしまうこともあります。ニキビ跡が盛り上がっている方はこのタイプのニキビ跡かもしれません。一般的に、しこりのようなニキビ跡はフェイスラインや下あごなどにできやすいといわれています。ニキビ跡が気になる方は確認すると良いでしょう。

ニキビ跡は特徴によりいくつかのタイプに分類されます。しこり以外では、赤みがあるタイプや色素沈着タイプ、クレータータイプなどのニキビ跡があります。ニキビ跡の治りやすさはタイプにより異なります。それぞれ原因が異なるからです。しこりのようになるニキビ跡は、炎症によるダメージが真皮や皮下組織まで及ぶことでできます。ダメージを受けた肌を修復するためコラーゲンのもとになる細胞を過剰に生成してしまい、しこりのようなニキビ跡になってしまうのです。このタイプのニキビ跡は、クレータータイプと同じく瘢痕の一種と考えられています。赤みがあるタイプや色素沈着タイプに比べると治りにくいニキビ跡です。

しこりのようになったニキビ跡の消し方

残念ながら、しこりのようになったニキビ跡をセルフケアで改善することは難しいと考えられています。一般的に、ニキビやニキビ跡に有効といわれるピーリングも大きな効果はありません。このタイプのニキビ跡を消したい方は医療機関で相談しましょう。

医療機関で受けられる治療

医療機関ではいくつかの方法によりしこりのようなニキビ跡を治療できます。主な治療法として挙げられるのがトラニラストの内服とステロイド局所注射です。コラーゲンの生成を抑制する働きなどを期待できます。日本皮膚科学会が発表している「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」内で、トラニラスト内服はニキビの瘢痕に対する推奨度C2(十分な根拠がないので(現時点では)推奨しない)、ステロイド局所注射はニキビの瘢痕に対する推奨度C1(選択肢の1つとして推奨する)と評価されています。ちなみに、ステロイド局所注射は炎症を伴う嚢腫/硬結に対する治療にも有効です。同ガイドラインの推奨度はB(行うよう推奨する)となっています。できて間もないしこりや赤みをおびたしこりなどで有効かもしれません。

参考:日本皮膚科学会:痤瘡治療ガイドライン 2017

以上によりしこりのようなニキビ跡を治療できますが、必ずしも期待する結果を得られるわけではありません。そこで注目したいのがレーザー治療です。微細なレーザーを一定の密度で点状に照射するフラクショナルレーザー療法は、表皮のターンオーバーを促すとともに瘢痕組織の収縮と肌の再構築を促すことができます。そのため、これまで十分な治療法がなかったニキビの瘢痕治療に利用できると評価されています。他のレーザーもニキビ跡の治療に対する有効性が示唆されています。有力な治療の選択肢となりうるので、しこりのようなニキビ跡にお困りの方はレーザー治療を受けられる利用機関で相談すると良いでしょう。

参考: 国際親善総合病院皮膚科山田裕道:皮膚科におけるレーザー応用の最新事情

症状別効果がいいニキビ跡の治療方法

しこりの症状によって、どんな治療をするかは違ってきます。しかし、自宅でケアしても、しこりをなくして元の状態に戻すのは難しいでしょう。治す場合は、しこりをなくして肌もキレイにできるクリニックでの治療がベスト。すぐにしこりを治したいなら自分で時間をかけてケアするよりも、クリニックで症状に合わせて治療するようにしましょう。

レーザー照射

ニキビ跡のしこりを治療するのに最も多く使われているのがレーザー。皮膚のしこりにレーザーを照射することで内部の真皮組織にダメージを与え、皮膚の再生を促します。レーザーの種類は大きく3つあり、「ある程度の深さまで照射するタイプ」「真皮に照射するタイプ」「真皮の深いところに到達するタイプ」が存在。それぞれCO2フラクショナルレーザーやYagレーザーなど多種多様なレーザーの機種があり、メリットやデメリットも全く違います。現在主流なのはフラクセルタイプのレーザーで、主にダウンタイムが少ない機種が使用されているようです。中でも効果が高いのは炭酸ガスタイプのフラクセルレーザーで、さまざまな医療機関で用いられています。しかし、どのレーザーでも月に1回は照射しないと元の肌に戻ってしまう可能性が。しこりの状態によって適したレーザーがあるので、治療の際は医師に相談したうえで施術を受けましょう。

注射

比較的新しいしこりの治療法として有効なのが注射です。赤くなっているしこりはコラーゲンのもとになる細胞が過剰に作られている場所なので、まずは繊維の生成を少なくすることが重要。そのため、患部に細胞の生成を抑える「ケナコルト」という長時間作用型のステロイド剤を注射します。ただし、注入量が多いと皮膚のへこみや血管拡張が起こるため、経験豊富なドクターを探して治療を受けるようにしてください。軽い症状のうちに注射で対策しておくと、悪化するのを防げます。また、内服薬として皮膚組織を正常に戻す効果が確認されているのが、「リザベン」というステロイド薬。しこりが複数できているのであれば、「ケナコルト」と「リザベン」を併用する方法もあります。

ケミカルピーリング

肌の表面に酸性の薬剤を塗り、皮膚の表面から真皮にかけて再生を促すのがケミカルピーリング。真皮までダメージを与えることでターンオーバーの周期を早め、皮膚を再生させます。レーザー照射と同じように月1回の周期で繰り返し行います。
しこりをケミカルピーリングで治療するときは通常のニキビ治療とは違い、トリクロロ酢酸といった真皮まで浸透する酸を使用。レーザーや注射よりも手軽で痛みも少ない治療法ですが、治療跡が深いかさぶたになり、数週間は皮膚の赤みが強く出ることもあるようです。デメリットとしては、治療期間が長くなってしまうことや皮膚の炎症を起こすタンパク質の変成作用の強さが挙げられます。また、保険適用外の治療になるため、値段が高くなりがちです。

その他の治療方法

スキンケア

しこりができてしまった場所はむやみに触らず、傷跡を広げないように注意して治療を行います。しかしそれ以外にも、毎日のスキンケアで肌の新陳代謝を維持していくことも、肌を清潔な状態に維持するために欠かせないポイントです。

しこりそのものは、炎症を起こして肌が強いダメージを受けている状態なので、スキンケアだけで完治するものではありません。しかし肌細胞は常に入れ替わっており、代謝を続けていますので、毎日のスキンケアによって新たなしこりが発生しないように予防することが大切です。

メイクはクレンジングでしっかりと落とし、化粧水や保湿剤を使って肌を潤すようにします。ただし炎症が起きている部分にオイルタイプのクリームやローションを塗ると逆効果になってしまいますので、ニキビ肌専用のスキンケアアイテムを使うようにすると良いでしょう。

ちょっと痛かったけど1回でずいぶん良くなりました

鼻に大きなニキビができてしまし、その後にやや赤いシコリみたいな跡ができていまいました。クリニックにカウンセリングに行くと、CO2フラクショナルレーザーという施術を勧められたので、受けてみました。
やや痛かったですが、ダウンタイムは1週間程度で済み、その後仕事も続けることができました!たった1回の治療で、随分よくなりました!

しこりがきれいに取れました

ニキビ跡が赤く盛り上がり、そのまましこりのようになってしまいました。すぐに治ると思っていたので放置していたのですが、それが逆効果だったようで、しこりになって残ってしまいました。皮膚科では処置ができないということだったので、美容皮膚科でレーザーを当てて、しこりを削り平らにしました。麻酔をかけていたので強い痛みはなく、術後の経過も順調なので、受診してよかったと思っています。

数回の施術でだいぶ良くなった

大きなニキビ跡からしこりができてしまったので、フラクショナルレーザーで治療を行いました。痛みに弱いため、麻酔をしっかりかけてもらうようにして、施術は数回に分けて行いました。赤みはすぐには引かないようで、術後2週間経ってもニキビの場所がわかる程度でしたが、しこりそのものの範囲は少しずつ小さくなってくれているようです。

2種類の方法を組み合わせて治しました

肌にできたしこりを診てもらったところ、「角質が厚くなっている」ということで、ケミカルピーリング治療とレーザーを併用してしこりを治しました。ピーリングはヒリヒリとした痛みがあり、レーザーは肌に刺す感じの痛みがありましたが、頑張ってクリニックに通いました。1ヶ月くらいでしこりのサイズが小さくなってきて、今ではほとんど目立たなくなりました。

しこりをきちんと完治させるには

しこりになってしまったニキビの中には、ケロイド状のものとは反対に、ニキビの中心が見えず大きく盛り上がるようなものがあります。

このようなニキビには変色や膿などが発生せず、一見大きな吹き出物のようにも見えるため、処置が遅れてしまう場合があります。また、放置とは逆に爪で引っかいたり潰したりといった対処をするケースも少なくありません。

ニキビはどのような場合でも、引っかいたり潰したりするのはNG。しこりの場合は盛り上がりが気になりますが、自力で平らにならそうとするとかえって跡が残る可能性があります。芯が見えないしこり状のニキビについては、すぐに皮膚科を受診し、炎症を鎮静化させることが大切です。

皮膚科では塗り薬(外用薬)と飲み薬(内服薬)の両方からアプローチを行います。炎症の激しいしこりの場合は、内と外の両方から働きかけることによってケアを行います。

また、しこりがいつまでも治らずに残ってしまっている場合には、形成外科などで根元からしっかりと切開をするか、美容皮膚科でレーザーなどの専門的な施術を受けることで除去が可能となります。

美容皮膚科は、皮膚科としての治療と、外見的な美しさを求める治療の両方を行うことができるため、形成外科にはないアフターケアなどが受けられます。

形成外科で切開する必要のないしこりについては、美容皮膚科でも十分に対処が可能ですから、まずは一度クリニックを受診されることをおすすめします。

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